朝日新聞 2007年4月16日
千葉県教委は、08年度県立高校入試から、中学校が各県立高校に提出する調査書の点数を、独自の数式で計算し直すことにした。これまで調査書は各中学校が任意の基準で採点し、そのまま入試に反映されてきた。
しかし、採点基準が学校によってまちまちで、「採点の甘い学校と辛い学校があり、不公平感があった」(県教委)という。県教委によると、同様の試みは全国で初めてではないか、という。同時に、国語での聞き取り試験も導入する。
これまで、各中学校は、生徒の3年間の成績を9教科ごとに5段階で採点し、県立高校に調査書として提出。高校側はその点数を入学試験に反映させていた。しかし、各中学校によって採点の基準が違うため、保護者らから「不公平」との声があった。
このため08年度からは、調査書の点数を各高校が計算し直してから試験に反映させる。各中学校の調査書の平均点が、県教委が定めた「標準値」を超えた場合、同中学校の受験生全員の調査書の点数を引き下げる。一方、低かった場合は加点する。
文部科学省は「各都道府県で、調査書の信頼性を高めるための取り組みがなされている。ただ、高校が数式に従って計算し直すというのは珍しい」と話している。
このほか、国語の試験でも聞き取りを導入する。コミュニケーション能力などを見るため。試験の詳細は未定というが、先行している他県では、試験時間は45分中10分程度で、長文の放送があった後、登場人物の気持ちなどを問うものが多いという。


