秋田県教委は4月3日、2008年度秋田県公立高校一般選抜入試学力検査の抽出結果(速報)を発表した。
5教科合計(500点満点)の平均点は270.7点で、5教科入試を導入して以来最低点となった前年度を15.1点上回った。
問題の難易度を前年度と同じ程度に設定した中での平均点アップに、県教委は「まだ十分ではないが、文章を書く力がついている」などと分析している。
県教委は受験者の5%にあたる402人を調査。
科目別では
国語53.6点(前年度比5.2点減)
社会50.8点(前年度比2.3点減)
数学49.4点(前年度比5.0点増)
理科54.3点(前年度比7.1点増)
英語62.6点(前年度比10.5点増)
各教科とも前年度と同レベルの難易度という。
合計点を押し上げたのは英語だった。県教委は「リスニングの正答率が高く平均点のばらつきも少ない」と分析。また課題だった数学は前年度を上回ったものの想定の52点に達しなかった。予想正答率を約40ポイント下回る設問もあり「論理的考察力が課題」とみる。
秋田県教育委員会が2005年、受験機会を最大3回まで広げるなど公立高校入試の改変を行ってから3年が経過し、新制度で受験した「1期生」が今春卒業した。新制度では中学浪人が減ったほか、新設の後期選抜で入学した生徒が志望通りの大学に進学するなど成果が表れる一方で、多様な選抜基準にあいまいさを残すなど課題も抱えている。
2005年の改変では、志望校に挑戦しやすくするため、受験機会を推薦と一般の2回から前期、一般、後期の3回に増やした。選考方法も、前期を自己推薦方式にし、後期は重視する要件を高校ごとに設定させて多様化を図った。
中学卒業者の浪人割合も、
改変前の02年から04年までは0.83%
02年108人
03年96人
04年80人
だったのに対し、
改変後の
05年は0.48%(56人)
06年0.37%(41人)
07年0.46%(51人)
と減っている。
県教育庁高校教育課は、受験生が「進学できる」高校から「進学したい」高校に入学できるようになったと強調。受験生の選択の幅が広がり、高校も選ばれるために特色づくりに力を入れている、としている。